節電塗装で省エネする方法

大手のリフォーム会社が知らない…冬の外壁塗装について


こんにちは。

省エネマンです。


上田市の菅平高原では、昨日の最低気温が－２９.２℃でした。

屋内の水道管さえも凍ってしまいそうです。



この気温では、屋根や外壁の塗装をすることはまず考えられません。

しかし…


３日ほど前に、塗装現場の足場が建っているのを見つけました。

誰もが知る、大手ハウスメーカーの系列リフォーム会社の現場です。



「異常寒波のこの気温で、外壁塗装するの？」

と自分の目を疑いました。



思わず、一緒に口ずさんでしまうほど、

アットホームなテレビＣＭを流している

あの大手の系列会社です。



【なぜ、寒い時期に屋根塗装や外壁塗装をしないのか？】

極端な例では、屋内工事の左官でさえ避けるくらいです。


★長野市で屋根塗装してるの見たけど大丈夫？



冬に塗装工事をしない理由は、

使用する塗料の性質に原因があります。



最近の塗料は、環境を重視され、

「水性塗料」が主に使われるようになりました。



大手の系列リフォーム会社も、環境を考慮して

おそらく「水性塗料」を使うことと思われます。



塗料は、「油性塗料」と「水性塗料」に分けられ、

サビ止めなどの金属には、「油性塗料」が有効ですが、

屋根や外壁には、「水性塗料」で間に合うようになりました。



塗料は、原液のまま使用することがなく、

「油性塗料」は溶剤を使い、塗装しやすいように溶かします。

「水性塗料」は、文字通り「水」で溶媒するのです。



塗料に水を混入させるため、塗装中や塗装後に気温が下がってしまうと

造膜(塗膜を造ること)するまでの乾燥時間がかかってしまいます。



ここで問題なのは、

造膜させるためには、塗料の中の水分がすべて蒸発する必要があるということです。



そのため、午後３時以降に塗装することは大変危険な行為といえます。

気温が下がり、氷点下になれば塗膜が凍りついてしまうからです。



塗膜が凍ってしまうと

成分が壊れます。



ここで覚えてほしいことは、

一度凍結した塗料は、成分が変質するために

また溶解しても、元の塗料には戻らないということです。



水性塗料は、蒸発する際に分子の結合を起こし

塗膜が形成されるという仕組みをもっています。



凍ってしまうと、分子の結合ができなくなり

塗装後に乾燥させても、ベロッと剥がれてしまうのです。



一度、塗膜を造る仕組みが壊れてしまうと、

塗料として使えないので廃棄することになります。



塗装が乾かないうちに凍った場合でも

そこはすぐに剥がれてしまいます。



そのために、冬は塗料の保管にも神経を使います。

屋外に塗料缶を置くことは、考えられません。




現場のスペースに未使用の塗料缶を置いて

ブルーシートで覆っている現場がありますけど

外に置くこと自体が間違っています。




たとえ未開封の塗料缶であっても、

缶の中で凍ってしまうと、

その塗料は２度と使えませんから。




大手の系列のリフォーム会社は、

塗装業者に丸投げするところが多いです。




冬の塗装が危険なことは、

塗装工事の経験がないとわからないため、

当社のような防水塗装の専門業者に相談しましょう。




たとえ大手のリフォーム業者であっても

塗装のクレームが起きることを覚えておいてくださいね。



なお、屋内の左官工事でも水を使うために

厳しい寒さの場合には、工事を控えることもあるので理解してくださいね。



★断熱塗装の塗り替え季節について

★外壁塗装の手抜き

★塗料選びと業者選び

★節電塗装を長野県の坂城から広げる 　　　　


省エネマンは、いつでもあなたのリフォームを応援します。






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